Q) 熱伝導率と熱伝達率はどう違うのか?
2012-04-21 [記事URL]
A) 熱伝導率は物性値で、熱伝達率は工学係数です
熱伝導率は、物質固有の「物質内における熱の伝わりやすさ」を表す指標で単位は(W/m K)です。主に物質の温度、気液体であれば圧力に依存します。
一方熱伝達率は「固体表面から周囲流体への熱の伝わりやすさ」を表す指標で、単位は(W/m2 K)です。これは、強制対流であれば、周囲流体がどのように固体へぶつかっているか、速度、流体種類、自然対流であれば、固体表面の温度と雰囲気温度の差に依存します。
空気で冷やす限界、、、(2011年1月23日公開分)
2011-01-28 [記事URL]
先日、
“ダイキャスト製品を所定時間内に常温付近まで、冷却したい”
と言う、お客様がいました。
製品の材質、重量、表面積に寄りますが、かなり厳しい結果となりました。
空冷による、熱伝達率は、かなり頑張って送風ファンを近接させても、
30(w/m2 K)が限界です。
仮に、氷点下50度の冷風を吹き付けてもダメです。
熱伝達率とレイノルズ数(2009年5月20日公開分)
2010-07-15 [記事URL]
熱伝達率とレイノルズ数(2009年5月20日公開分)
前回のエントリー で、熱伝達率 h の計算式中に現れる Re数について触れました。
これは 「流れの勢い」 を示す無次元数で以下のように定義されます。

この「勢い」は、流体の慣性力のことで分子に表れています。
分母は定義から想像されるように、粘性力を示しています。
熱伝達率は上記 レイノルズ数とは非常に関係があり、レイノルズ数によって熱伝達率の表現式が変わってきますので、 注意が必要です。
熱伝導率と、熱伝達率計算します。(2008年9月23日公開分)
2010-07-15 [記事URL]
熱伝導率と、熱伝達率計算します。(2008年9月23日公開分)
最近の相談で、専門用語の違いから、誤解を生むケースが多いことに気付きました。
「熱伝達率」は、固体の周りを流れる流体へ熱交換する割合です。
熱伝達率は、流体の種類、流速(流れの速度、もちろん流量で表現可能)、温度 によって変化します。
(水や、空気の水量、風量によって高温物体からの熱伝達率は変化します。)
「熱伝導率」は、物質内を熱が伝わる割合です。主に温度の関数 です。
空気、水の熱伝導率は温度、圧力 によって変化します。
ガラス、アルミナ、グラスウール(断熱材)、ダイヤモンドの熱伝導率 に比べて、金属(銅、ステンレス、アルミニウム、ステンレス(sus304))の熱伝導率 は一般に高いです。
自然対流と、強制対流、熱伝達率の違いは?(2008年9月20日公開分)
2010-07-15 [記事URL]
物を冷却するときや、加熱 するときに、風や、水を当てることがあると思いますが、
周りから無理やり流して、表面から熱を奪う、与えるときは強制対流熱伝達 という現象で説明します。
一方、表面から自然に熱気が立ち上り、放熱されている時は、自然対流熱伝達 という現象で説明します。
自然対流で厄介なのは、熱伝達率が時間と共に変化ことです。
表面近傍の流体が温まるにつれ、流速 が速くなり、熱交換が盛んになるので次第に風速や水流 が速くなるからです。
詳しい計算は、お任せあれ。
熱伝達率、境膜伝熱係数とは
2010-07-15 [記事URL]

この場合、
円柱の表面の熱伝達率は、クーラントの速度によって、以下のように変化します。
(円柱直径25mm、表面温度80℃に、30℃のクーラントが表面を流れている時を想定)

つまり
「熱伝達率」、「境膜伝熱係数」
は、条件
(流速、速度、つまり 風速、風量、流量、)
により様々に変化します!
これは、以下のように定義されています。
ニュートンの冷却計算式
(Newton’s law of cooling)


この「熱伝達率」に関係する相談を今までお受けしました。
その一部をお見せします。
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